先週も引き続きコロナウィルスの感染拡大に関する報道が目立ち、株式市場は一進一退の動きとなりました。
為替市場も日替わりで米ドル売り買いの忙しい展開。
週後半に向けては株価が回復基調となったことを手がかりとして、リスクオンの米ドル売りが強まりドル円、ユーロなどの主要通貨に対して米ドルは下落しました。
米株高で売られたドル円
ドル円は月曜日107.50近くからスタート。
東京時間に国内勢の買いで107.80まで上昇した後は株高、リスクオンの米ドル売りから107.20台まで低下しました。
火曜日は株高の息切れ感、テキサス州での新規感染者の増加で株式下落。
これを受けて、リスクオフの米ドル買いとなり一時107.80まで上昇しました。
水曜は東京時間をレンジで過ごした後、アップル、アマゾンなど大型テック株を中心に米株が強く推移する中でドルが売られ107.20まで下落。
木曜日は方向感が出ず横這い。。。
金曜日はコロナ関連で大手製薬ギリアド社から「レムデシベルが新型コロナ患者の死亡率を62%低下させる可能性がある」と発表がありました。
米株高が進む中でドル売りとなりドル円も一時106.60まで低下し、多少戻して106.90台で引け。
米ドル主導で上下したユーロドル
ユーロ・ドルは1.1250近くからスタート。
月曜日は株高に伴う米ドル売りで1.1300を突破すると、オプション設定が噂された1.1350近くまで大きく上昇しました。
火曜日は5月のドイツ鉱工業生産が低調であったことや、EUによるユーロ圏成長率見通しの引き下げなどで一時1.1250近くまで売りが加速。
一転して、水曜は再び株高・ドル売りの流れで1.1340台まで買い戻されました。
木曜日も堅調に推移して東京時間に一時1.1370台まで続伸。
しかし欧州時間に入ると、大型オプションが噂される1.1300を目指す売りなのかスルスルと下落、一時1.1300を割り込み1.1280台まで下げました。
金曜日は上記のギリアドの報道もあり株高・ドル売りとなって1.1300近くで金曜クローズ。
追加経済対策が好感され上昇したポンドドル
ポンド・ドルは、1.2480近くからスタート。
「Brexitに絡んだ最悪期は過ぎた」との見方が市場で広がっていること、
企業の人員削減回避のために300億ポンド追加景気対策が発表されたことなど、ポジティブな雰囲気で週を通じて上昇しました。
月曜日に1.2500突破、火曜日に1.26手前まで上昇、水曜日に1.26を上抜けて木曜日は1.2650越えまで連日上値を更新します。
多少戻しましたものの、1.2620台と前週比で大きく上昇して引け。
オーストラリア・ドルは、0.6940台からスタート。
米株の上昇に絡んだ米ドル売りで月曜日は0.6990台まで上昇しました。
火曜日は一時0.700近くまで上げるも、その後の株の失速で0.6940まで売り戻し。
その後も木曜日には一時0.7000越えを見せましたが、厚い売りに阻まれて失速すると0.6950まで反落。。
金曜日は方向感でずそのまま0.6950近くで週末を迎えました。
大手企業の優劣の差が拡大
さて、引き続き企業倒産やリストラ報道は続いております。
米小売りのANN TAYLOR、日本でもおなじみのブルックス・ブラザーズ、そして無印良品の米子会社が破綻となりました。
また、ユナイテッド航空は「36,000人の雇用が失われる可能性がある」と発表し、実体経済はかなり厳しい状況が継続しています。
タイルやカーペットで強みを持つ米モホーク社の株が会計不正疑惑で大幅に下落するなど、様々な話が出てきます。
一方で、半導体のエヌビディアの時価総額がインテルを上回る、
自動車のテスラの時価総額がトヨタを逆転、
といったコロナ環境下でも著しい株価上昇が見られる企業もあり、優劣の差が顕著です。
為替市場でよく言われる、株式市場のリスクオン・リスクオフはダウ30種平均やS&P500といった株価指数をベースに語られますが、指数を構成する企業のニュースは様々かつ多様化しており、一概に語るのが難しい時期ですね。
コロナワクチン開発で多少なりとも前向きな報道が増えてきていますので、第2波感染拡大の報道が見られつつも株価はなんとか持ちこたえて、リスクオンの米ドル売りが進みやすい地合いに感じます。
引き続き米ドル売りを中心に据えて、ユーロ・ドルの買いやクロス円の買いを念頭におきつつポジション繰りを考えようと思います。
そろそろ夏休み相場の到来です。
値動きも一段不安定になる中、コロナ関連のニュースで振り落とされないように頑張って参りましょう!
それでは皆様今週もグッドラック!
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