FXコラム

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今週の相場観:2020年7月第4週

本格的に夏休みシーズンに突入しつつあります。

しかし、市場の話題は引き続きコロナ感染を巡る株式市場の動きとリスクオン・オフに伴う米ドルの上下となっています。

 

週前半は感染第2波を警戒する動きでしたが、週半ばからはワクチン開発にかかる期待から株も堅調に推移。

クロス円も好調でした。

 

欧州復興基金への期待もあり主要通貨ではユーロの上昇が目立っていましたね。

 

対ユーロのドル売りにドル円も下落

ドル円は106.90近くから取引開始。

 

月曜日は東京の午後からユーロ円などのクロス円の買いに支えられて107.30台まで上昇。

米株の第2波懸念から失速したものの堅調な週のスタートとなりました。

 

火曜日は特段材料がない中、狭いレンジで推移。

水曜日は欧州時間から米ドル売りの流れが強まり、NY時間でもコロナウィルスへのワクチン開発期待でリスクオン・米ドル売りパターン。

一時106.60台まで下落です。

 

木曜日は利食いの売りもあってか米株式市場の上値が重い展開でした。

新規失業保険申請件数も予想を上回りややリスクオフ気配が強まり米ドル買い、ドル円は107.40まで上昇。

 

金曜日は特段材料もない中、107.50の上抜けに失敗したためか失速。。。

107円丁度あたりまで売られて週末を迎えました。

 

EU首脳会議の進展期待で買われたユーロドル

ユーロ・ドルは1.1300近くからスタート。

週末に控えるEU首脳会議で欧州復興基金に関して、「何か進展があるのでは」との期待感選好で週前半は上昇基調でした。

 

月曜日に1.1370台、火曜日に1.1400越え、水曜日には1.1450タッチと順調に上値を伸ばしました。

しかし。その水準ではオプション契約に絡む売りが厚く、木曜日には1.1400割れまで押し戻されてECB会合が開催。

 

ラガルド総裁からは「余程の景気上振れがない限り、現在の緩和スタンス維持」とのコメントが。

大きなサプライズはなく市場への影響は限定的でした。

週末のEU首脳会議に向けて、週末での合意は困難との見方は強いが、多少の進展を期待する買いもあり多少買われて1.1430近くまで上昇して引け。

 

ポンド・ドルは、1.2620近くからスタート。

ユーロの買いにつられて1.2660台まで上昇しましたが、直近の高値圏にあったことで一転して利食い売りに。

対ユーロでの売りもあり月曜日中に1.2600割れまで戻し、火曜日も売り基調は続き一時1.2500割れまで下落しました。

 

水曜日はコロナワクチンへの期待でクロス円が買われたことでポンドも勢いを取り戻します。

一時1.2650まで上昇する場面も見られました。

週末のEU首脳会議を控えてユーロの上値が重くなり始めるとポンドも方向感のないレンジの展開。

小幅に売られて1.2560台で引けました。

 

オーストラリア・ドルは、0.6950台からスタート。

 

月曜日は順調に上昇してスタートしたに見えて0.6990台まで上げましたが、米株の急落で0.6940まで売り戻し。

火曜日、水曜日は米株堅調で買い基調に転じます。

特に水曜日はワクチンを巡るポジティブな報道で0.7040手前まで上昇となりました。

 

その後は、大きな材料も無く利食いが優勢となり木曜日は0.6960台まで下落。

多少買われて0.6990台で引けましたが、0.70台定着は実現しませんでした。

 

米株高で売られたドル円

さて、米企業決算発表のシーズンとなってきました。

 

注目を集めたのは4-6月期の米大手銀行の決算です。

貸付先の業績悪化や支払い遅延を受け、貸倒引当金の大幅な積み増しが見られ、銀行利益は圧迫されている様子がうかがえました。

 

一方で、為替や債券、株式市場のトレーディング収益や企業の資金調達にかかる社債引受手数料などは非常に良好な結果に。

また、JPモルガンのダイモンCEOからは「貸付先の業績悪化は底を打った可能性がある」との発言も。

今後の米企業の業績回復を期待されます。

 

一方で業種によっては厳しいニュースが継続しています。

 

感染者数の増加で運行再開が延長されているカーニバルやロイヤルカリビアンといったクルーズ会社の格付けに対して、大手格付け会社が引き下げ方向で見直し。

小売りのバーバリーやSwatch、トロント空港のリストラ報道などが聞かれました。

 

ただ、ワクチンの開発にかかるポジティブな報道は徐々に増えています。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長も「年末にはワクチンが開発されると期待」と発言。

新規感染者の増加を抱えつつもリスクオンの地合いが整ってきているように見えます。

 

また、欧州復興基金についても週末での合意には至りませんでしたが、各国が落としどころを探る動きは継続中。

どこかでユーロ円の上昇や豪ドル円の上昇といったクロス円の上昇が強まる場面を想定して臨みたいと思います。

 

夏休みが本格化してきます。

一時的な調整などチャンスがあるかもしれませんので、相場に合わせてゆっくり待って、焦らず参りましょう!

日本の「Go Toキャンペーン」かなり迷走しておりますが、引き続き健康一番な日々ですね。

 

それでは皆様今週もグッドラック!

 

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