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今週の相場観:2020年9月第2週

為替市場は、週初に米国債の金利低下を受けて、円を除く主要通貨に対して米ドル売りが優勢。

 

ユーロ・ドルで節目の1.2000を付けた火曜日のNY時間以降は、前日の反動で一旦米ドルを買い戻す流れとなりました。

 

金曜日に発表された米雇用統計は失業率、時給変化率を見る限りは良好な結果となり、一時的に米ドル買いを呼びました。

しかし、米国で3連休を控えていたこともあって「行って来い」の展開に。。。

大きな動きには繋がらず、ただ全般に米ドルが買い戻された週でした。

 

堅調な雇用統計に上昇したドル円

さて、ドル円は105.40近くからスタート。

 

前週の金曜日に安倍首相辞任報道で一方的に売られていた反動もあり、やや買いの目線から取引再開です。

 

東京時間にいきなり105.80台まで上昇、その後105.30まで売り戻しという荒い値動きで東京時間を終えると、その後は買いが優勢。

NY時間には106円越えまで上昇しました。

 

その後もユーロ・ドルが節目の1.2000を目指す局面では105.60まで売り戻さる場面も。

しかし、その水準がサポートされるとその後はじり高の展開、水曜から木曜にかけて上昇を続け106.50まで続伸です。

 

木曜のNY時間からは米株が弱く推移してドル売りとなって106円丁度まで戻して、金曜日の米雇用統計を迎えました。

結果は135万人の雇用増に対して、137.1万人の増加、失業率は9.8%予想に対して8.4%、平均時給上昇率も0.0%予想に対して0.4%と全般に堅調な結果。

良好な結果を受けて一時106.50まで上昇しましたが、米国が3連休前で株が上値を抑えられたこともあってドル円も伸び悩み、106.20台まで戻して引けました。

 

節目からの利食いで下落したユーロドル

ユーロ・ドルは、1.1900台からスタート。

前週のジャクソンホール後の米ドル売りの流れと米金利の低下を受けた米ドル売りで月曜日、火曜日買いが集まり1.1950越え。

節目となる1.2000越えまで上昇しました。

 

しかし、火曜日に1.2000を付けて伸び悩むと一転して利食いの売りが優勢。

火曜NY時間には1.1900まで売られ、水曜日も1.1820台、木曜日も1.1800割れまでずるずると下落しました。

 

金曜日の雇用統計前には1.18500まで戻していましたが、良好な米雇用を受けて一時1.1800割れまで再度下落しました。

ただ、1.1800がサポートされると再び買戻しが入り、1.1840近くまで戻して金曜クローズ。

 

ポンド・ドルは、1.3340近くからスタート。

英国発の大きな材料は無いまま、ユーロ・ドルに沿った動きとなりました。

 

月曜日、火曜日は買いが優勢となり1.3400手前、1.3490近くまでまずは上昇。

ユーロが1.200を付けてから売り戻される展開でポンドも売られて初め、火曜日NYで1.3370台、水曜1.3300割れ、木曜日1.3240台までずるずると下落しました。

 

金曜日の米雇用統計前は一時1.3300を回復しましたが、雇用統計を受けて一時的に1.3200割れ。

その後3連休を控えて米ドルが伸び悩む中、1.3250台まで買い戻されて引けました。

 

オーストラリア・ドルは、0.7360台からスタート。

他の主要通貨と同じく月曜日は0.7400越えまで上昇、火曜日は金融政策据え置きで大きな動きとならず0.7410台まで小幅に上昇しました。

 

その後はユーロ・ドルが1.2000を付けた後の下落で、火曜NYで0.7360、水曜日0.7300台、木曜日0.7260台までとずるずると売られ続けます。

金曜日の米雇用統計後は、一時0.7220台まで続落。

取引終了直前にかけての米ドル下落で0.7280台まで戻して週末クローズでした。

 

FOMCと株式市場の動向に注目

日本では自民党総裁選に向けて、3候補が名乗りをあげました。

石破氏、菅氏、岸田氏ですが、すでに多くの派閥支持を得て立候補した菅氏が優勢とシナリオは出来上がってしまった模様。

 

菅氏が次期首相となれば、安倍政権の政策が引き継がれることは規定路線となりますし、無難との思惑もあるのでしょう。

為替市場への影響は特になさそうです。

 

ここからの注目はやはり9月のFOMCと米株市場の動向でしょうか。

 

「S&P500指数に採用される」との思惑で買い進まれていた電気自動車のテスラ株が、「指数に採用されない」と発表されたことから、週明けの株式市場は多少荒れるのでは。

FOMCの金融緩和長期化シナリオの元では、株式買いがメイン戦略との見方に変化は無いように思われるので、その場合クロス円は支えられるでしょう。

 

引き続き今週のドル円は上値108円、下値103円のレンジという感じでしょうか。

 

ユーロ・ドルはついに節目の1.200にタッチ!

先週の切り返しが一時的なものか、それとも米ドル買戻しがトレンドになるのか、やはりFOMCまでははっきりとした方向感は出ないのかも。

 

今月は夏休み明けですし、年末に向けて最後のトレンドが出る可能性もあるので、慎重に判断して波に乗れる様に頑張って参りましょう!

 

FOMCは日本時間の17日木曜日の明け方になります!

それまでは、あんまり根詰めずにゆるりと参りましょう。

 

それでは皆様今週もグッドラック!

 

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